養殖場紹介
2023年から大分県の東端の佐伯市米水津にて、とらふぐを養殖しています。米水津湾は、湾内に流入する大きな川がないため富栄養化になりにくく赤潮リスクが小さい環境です。
また、米水津湾は南側に開けており、太平洋から黒潮を流入して、温暖な環境となり養殖をする上で最適な環境となっております。
弊社養殖場では、春(5月頃)に導入したトラフグの稚魚をおよそ1年かけて1kgの大きさにまで育てて出荷しております。
また、地域経済への貢献を目指し、弊社の親会社の東京一番フーズとの6次産業化を推進しております。
生簀のこだわり
弊社陸上養殖場は、かけ流し方式を採用しております。常に新鮮な海水を場内に供給可能な施設となっております。
生簀のサイズはコンパクトになっておりますので、酸素の溶かし込みが容易になり、排泄物で汚染された海水もスムーズに排水が可能となって、安定した養殖環境を実現しております。
餌のこだわり
品質の高い原料を使用した固形ペレット(EP)だけを使って養殖しております。
そのため、給餌のロスを低減し、環境への配慮も行き届いております。
また、製造メーカーと協力して、新開発の栄養剤をインジェクションした餌を使用し、きめ細やかなデータ収集を行い、品質の向上に向けて改善しております。
管理のこだわり
安定した成長を実現させるために、1週間に1回トラフグの体重を計測し、生産計画に基づいた成長が実現できているか、生簀の密度が過剰になっていないか、などの徹底した管理体制の下で養殖をしております。
トラフグの給餌は、水温、酸素濃度、魚体重の三つの要素から決定しております。
給餌率や増肉係数にアラートが出ないように日々の管理は欠かせません。
無駄な餌をトラフグに与えないことで、海水を汚さないように配慮しており、周囲の環境への負担をできるだけ与えないように養殖を心掛けております。
歯切りのこだわり
トラフグは歯が非常に鋭い魚です。嚙み合いが起こりますと、傷口からの細菌感染が発生し、斃死のリスクが上昇したり、ヒレや体表が欠損してトラフグの品質が低下したりする恐れがあります。そのため、年に4回の歯切りを実施してトラフグ同士の噛み合いを防ぐように対策しております。
出荷のこだわり
出荷体制にもひと手間かけております。出荷前の酸素濃度を調整することで、出荷先の遠方(特に関東方面)までトラフグを良い状態で輸送することを心掛けております。これは、東京にある自社活魚センターと常に連携を取りながら、情報収集し改善を重ねております。